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山口県大島の名物料理【周防大島みかん鍋】みかん鍋の4つのポイント!

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「周防大島みかん鍋」は山口県大島郡周防大島町に存在します。フルーツと鍋を組み合わせるというとても珍しい鍋です。

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周防大島町は山口県の南東の端に位置し、瀬戸内海に大小合わせ約3,000ある島の中で3番目に大きな周防大島(面積128.31平方キロメートル)を中心に、31の島で構成されています。

 

近海は豊かな漁場として知られており、漁業が島の産業の一翼を担っています。
周防大島は日本三大潮流のひとつ「大畠瀬戸」をまたぐ大島大橋(通行無料)で本州とつながっています。

 

また、農業も島の産業を担う一翼であり、冬でも温暖な気候を利用して温州みかん(山口大島みかん)の栽培が盛んです。


山口県内における同品種の全生産量の約8割を占め、「みかんの島」として親しまれており、島内に点在する農園では、10月から12月までみかん狩りが楽しめます。

 

毎年10月になると多くの人がみかん狩りに訪れます。

島の形から「金魚」にも例えられる周防大島ですが、漁業、農業に加えて観光業も島の支柱となっています。

 

そんなみかんの島で誕生したみかん鍋は山口県民はおろか地元民や生産者すらも驚かせたご当地鍋です。

みかん鍋は島で採れた温州みかんをふんだんに使った海鮮鍋「周防大島みかん鍋」(通称「みかん鍋」)のことです。

みかんと同じ柑橘類でもユズやカボスであれば鍋との相性が容易に想像できますが、温州みかんが鍋の具材になるとはフルーツとしてのイメージが強い品種だけに、誰もが驚くのは当然かもしれません。

 

「みかん鍋」の調理法、具材、薬味については、島内の飲食店経営者や料理人で構成される「周防大島鍋奉行会」によって、「4つの定義」が定められています。

 

まず1つ目は、「みかん鍋」のトレードマーク、出汁の中に丸のまま浮かぶ「焼きみかん」が入っていることです。
果皮が放つ柑橘特有の爽やかな香りは、食欲を増進させるだけでなく、魚介の臭みを緩和してくれます。

 

「みかん鍋」には島内で栽培されるみかんの中でも小ぶりな2Sサイズ(直径約5㎝)が使用されます。

 

JA山口大島と広島環境保健協会による厳しい検査をクリアしたみかんだけが鍋用として選ばれ、「安心・安全」のお墨付きという意味も込めて「鍋奉行御用達」と焼印されています。

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みかんは焼くことよって皮のえぐみが解消され、実よりも多く含まれる栄養成分も摂取されやすくなるそうです。

2つ目は、「地魚つみれ」を入れることです。
島を囲む瀬戸内海で獲れた新鮮なイワシやエソなどのすり身に、みかんの果皮を練り込んで作られます。

 

「地魚つみれ」が入っていなければ「みかん鍋」にとはいえません。

続いて3つ目は、青唐辛子とみかんの果皮で作られる「みかん胡椒」を添えることです。

 

九州を中心に薬味として一般的に使われる「柚子胡椒」をリスペクトして開発されました。

製品化もされており、道の駅「サザンセトとうわ」や観光施設の特産品コーナー、スーパーなど、島内で手に入ります。

最後の4つ目は、ふわふわメレンゲ仕立ての「みかん雑炊」で〆ることです。

淡雪のようにメレンゲ状になるまで泡立てた玉子の白身を、ご飯を入れた鍋に流し込み、黄身をまんべんなくかけたら、みかんのヘタのごとくネギや水菜を真ん中にちょこんとのせます。

 

蒸らされてメレンゲがふくらんだ様子は、みかんの見た目そのものです。

「みかん鍋」にふさわしい〆の雑炊が楽しめます。

 

また、定義にはありませんが、鍋には「瀬戸貝」と「みかん白玉」も必ず入ります。ムール貝を一回りか二回り大きくしたような「瀬戸貝」は、周防大島近隣以外では滅多に流通していません。

身も美味しく良い出汁がとれることから、島では鍋物やうどん、正月の雑煮には欠かせない食材となっており、「みかん鍋」においても味の決め手ともいえる存在です。

みかん果汁で白玉粉を練り上げた「みかん白玉」は、もっちりした食感で女性や子どもに大人気です。

 

ちなみに、「みかん鍋」のベースは海鮮鍋。

「地魚つみれ」や「瀬戸貝」とともに、同じく地場産のタイ、カワハギ、クルマエビ、タコといった豪華な面々が鍋を彩ります。

周防大島の幸が凝縮、「みかん鍋」が味わえるのは「周防大島鍋奉行会」加盟の島内12店舗のみです。

 

提供期間もミカンの旬に合わせて、毎年11月から3月末までとなっています。
みかんと新鮮魚介、両者ともに栄養満点な「みかん鍋」は、美容にプラスな成分も豊富に摂取できるので女性にもオススメです。

 

魚介の風味が苦手な方でも、素材が新鮮な上にみかんのおかげで臭みがないので、きっと美味しく食べられますよ。