簡単で美味い!フリーズドライの鶏飯(けいはん)は奄美大島の郷土料理
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今回私は、鹿児島県奄美大島の鶏飯(けいはん)について紹介したいと思います。
鶏を使った郷土料理と言ったら、大分県のとりてんや、宮崎県の鶏の炭火焼などがありますが、鹿児島県の郷土料理「鶏飯(けいはん)」も有名です。
最近テレビ等で紹介され、少しずつ知名度が上がってきてはいるものの、まだまだ一般的ではないのだと感じます。
全国で一般的な「とりめし」は、炊き込みご飯のような形状であるのに対し、「けいはん」はお茶漬けに近いものとなっております。
名前の通り、奄美大島が発祥の地です。
奄美大島では、郷土料理として「けいはん」を取り扱うお店がたくさんあります。
そのお店によって味付けや具材等、それぞれに特徴があるのも魅力的です。
味の違いを楽しむため、「けいはん」巡りをするのも楽しいと思います。
また、家で作って食べる家庭も多いと思います。
私の家でも母がよく作ってくれて、結婚を機に作り方を教わりました。
最近は、クックパッド等でもレシピを検索するとたくさん出てくるようになっています。
具材はお店や家庭によって様々です。
その中でも主流なものが、ほぐした鶏のささみ、錦糸卵、シイタケ、きざみ海苔などです。他には、山川漬け(漬物)、パパイヤ漬け、ゴマ、紅しょうが、さやいんげん、刻んだみかんの皮などまだまだあります。
ご飯の上にこの様な具材を並べ、鶏がらスープをかけて食べます。
ここで簡単に作り方を説明します。
鶏飯の作り方
鶏のささみまたは鶏胸肉を煮出し、その煮出し汁に薄口醤油と酒で味付けをします。
水で戻した干しシイタケは戻し汁で甘辛く煮ます。
鶏は細かく割き、錦糸卵を用意します。
あとは他に好きな具材を揃え、ご飯の上に並べます。
その上に鶏がらスープをかけて完成です。
具材を皿に並べ、自分で好きなものを好きなだけのせる、というのもひとつの楽しみ方かもしれません。子ども達も楽しむことができると思います。
お茶漬けに近く、さらっといただくことができます。また、具材がとにかく豊富なので、一口一口違う味を楽しむことができます。
また、他県の方から珍しいと言っていただけるのが、「けいはん」が給食で出るということです。
給食だからといって、簡略化されることはなく、数種類の具材が用意され、ご飯の上にのせて、鶏がらスープをかけて、本格的な味を楽しむことができます。
子ども達は「けいはん」が大好きです。
給食の人気ランキングで一位に輝いたこともあります。
私も給食が「けいはん」の日は、お昼が楽しみだったことを思い出します。
また、県外に出た友人も、「鶏飯が食べたい!特に給食の!」とよくつぶやいています。
このように、「けいはん」は奄美大島だけでなく、鹿児島県全体で一般的となり、そしてみんなが大好きなメニューのひとつとなっているのです。
お茶漬けのようにいただけるので、高齢者も食べやすく、まさに老若男女に愛される郷土料理と言えます。
また、最近は具材とスープがフリーズドライにされた商品も販売されております。
奄美大島の郷土料理【鶏飯】の美味しさを凝縮させたフリーズドライ
ご飯の上にのせてお湯をかけるだけなので、料理が苦手な方、一人暮らしの方などにはおすすめです。
鹿児島のお土産として県外の方にプレゼントするのも喜ばれるのではないでしょうか。
また、私は同じ職場の方々と、自宅で食事会をした際、奄美大島出身の方が「けいはん」の具材とスープを持参して、みんなにおもてなししていただいたことがあります。
その時刻んだみかんの皮をのせて食べたのは初めてでした。
さっぱりとしておいしくて、真似したいなと思ったのと同時に「けいはん」の奥深さも改めて感じました。
そしてなにより、みんなに食べさせてあげたいと用意してくださったその方の気持ちがうれしかったのを忘れません。
そんなおもてなしの気持ちであふれた「奄美大島の鶏飯」が私は大好きで、ぜひ全国のみなさんに紹介したいと思います。