サクサク食感でメチャ美味い【する天】は新潟県上越市の名物料理!
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私がご紹介したいのは、新潟県の「するてん」です。
「するてん」は主に、上越市の名物料理です。
するてんは、スルメの天ぷらです。
こう書くと「ただのイカの天ぷらじゃん!」と思われてしまうかもしれませんが、塩スルメの一夜干しを天ぷらにしたものなので、普通のイカの天ぷらとは、少し違います。
天日に15時間~20時間干した、塩スルメの一夜干しの天ぷらなので、塩味が良い塩梅についています。
なので食べるときは、お醤油や天つゆやお塩はつけずに食べます。
味が薄いんじゃないかとも思われるかもしれませんが、この塩味が絶妙なんです。
ご飯のおかずにも合いますし、お酒のおつまみとしても、ビールに日本酒にと相性は抜群です。
短冊状に切った塩スルメの一夜干しに、少し厚めに衣をつけて、衣は青のりが混ぜられていて、たっぷりの油で一気に揚げます。
出来立てはもちろんアツアツで、ホハホハ言いながら頬張れば、青のりの風味が鼻に、フワァ~ンと抜けてきて、イカは軟らかくプリプリしています。
また一夜干しなだけあって、普通のイカの天ぷらよりも、イカの味がギュッと凝縮されています。
噛めば噛むほど、イカの味が口の中に広がり、また1つ、もう1つと、止まらなくなってしまうおいしさです。
たまにイカの天ぷらで、硬かったり、皮やスジがあって噛みきれない!なんて言うこと感じるかも知れませんが、そんなことは全くありません。
このするてんは、冷めてももちろんおいしくて、冷めても軟らかく、青のりの風味が良いアクセントになります。
お弁当のおかずにも使えてしまいます。
軟らかくて、ご飯にもお酒にも合うするてんは、お子さんからご高齢の方にまで、楽しんでいただけます。
また、クセのない味ですので、万人受けする味です。
クセはないけれど、クセになる味なんです。
本当においしいするてんですが、上越市以外では、同じ新潟県でもあまり知られてはいないようで、残念なところではあります。
新潟県内外問わず、するてんのこのおいしさが、広がって欲しいと思って止みません。
するてんは、上越市の定食屋さんに行けば、大概、するてん定食がありますし、イベントに行けば、するてんのブースが出店されていて、売り切れになってしまうほどの人気があります。
上越市ですと、毎年、高田城での観桜会が開催されていて、たくさんの地元の方・観光客の方に、お花見を楽しんでいただいています。
そんな時にも、するてんは必須アイテムで、するてんの出店でアツアツを頬張りながらのお花見を!と、売り出してもいます。
また、スーパーのお総菜コーナーにも必ず並んでいる定番商品・定番おかずの1つもあります。
まさに、「地元のおいしいもの、地元の名物料理を知るには、地元のスーパーに行けば分かる!」の通りとなっています。
道の駅にも、するてんをパックで売っていたり、道の駅なのにその場でするてんを揚げて、販売をしているところもあるほどです。
するてんを揚げる油の匂いや、油の跳ねる音は、するてん好きな上越市民には、定番でなんとも言えません。
新潟県上越市民のソウルフードであると言って、決して過言ではありません。
ですが、するてんがいつ・どのようにして作られ始めたのか、きっかけやその歴史は、残念ながら、定かではありません。
昔から各家庭で作られていた家庭料理が、郷土料理とななり、それが上越市の飲食店にも広まっていったようです。
もっと新潟県内でも、県外でも知られ、全国的に新潟県上越市と言えば、するてん!と言われるように、さらなる上越市の名物料理とすべく、地元の飲食店等で使用できるようにと、平成13年に「するてん」が商標登録もされています。
直江津駅構内で、するてんを単品で販売し、電車内でのビールのお供に、小腹が空いた時のおやつ代わりにと、販売されたりもしています。
値段もお総菜としては380円くらいから、定食でも600円くらいからと、リーズナブルで気軽に郷土料理を楽しんでいただける値段にもなっています。