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夏バテ知らず!冷や汁の美味しい食べ方!宮崎県のおすすめ名物料理の歴史

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冷や汁(ひやしる、ひやじる)は日本料理です。
宮崎県・埼玉県・山形県など日本の各所にて同名でそれぞれ別内容の料理や、別名ではあるが内容が類似している料理が存在します。

冷や汁の歴史ですが、古くは鎌倉時代の「鎌倉管領家記録」に「冷や汁」の記述が見られますが、「冷や汁」と称される、味噌を調味料とした料理が僧侶等によって全国に流布されて、それ以後、気候風土が適した地域のみに残ったとされています。

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近年宮崎料理の専門店も各地に出店しており、銀座でも本場の宮崎県の冷や汁を食べることができます。

 

現在「冷や汁」と呼称される料理の中では、宮崎県の冷や汁が「鎌倉管領家記録」の冷や汁に一番近いものとされています。

 

元々は「農民食」「陣中食」と呼称され、忙しい農家の食事として簡単に調理でき早く食する目的の料理でしたが、第二次世界大戦以降に各家庭で工夫し手間のかかる料理へと移行していきました。

 

昭和40年代までは宮崎平野地域を中心とする郷土料理であり、宮崎県北地域や県西地域ではほとんど食されていなかったのですが、近年の食文化の拡大に伴い、県内広域で食されるようになってきていることが、各種調査の結果から判明しています。

 

一部では「冷やし汁」と表記・呼称されることもあります。
現代の冷や汁は冷たい味噌汁様の汁を温かい飯・麦飯にかけて食べるので調理に手間が掛かります。

いわゆる「味噌汁ぶっかけ飯」の一種といえます。

 

農山漁村の郷土料理百選として「宮崎県の料理」に選ばれています。

健康食としてのイメージも高く、食欲の落ちる暑い夏の夏バテ対策としても食べられています。

 

外食チェーンストアのやよい軒では夏場限定の宮崎県の郷土メニュー「冷汁ととり南蛮の定食」として提供しています。

 

冷や汁の作り方

冷や汁の作り方は、

①まずすり鉢にいりこもしくは焼いてほぐした鯵などの魚と、炒った胡麻と麦みそを入れ、すりこぎですります。

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②よく混ざったらすり鉢の内側に薄く伸ばし、直火で軽く焦げ目が付くまで香ばしく焼きます。すりこぎですり混ぜながら、冷たくした出汁を注ぎ入れてのばします。

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③仕上げに手でほぐした豆腐、輪切りの胡瓜、千切りの紫蘇、茗荷などを混ぜて良く冷やします。

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冷えた汁を温かい飯・麦飯にかけて食べます。

 

出来上がり!
夏バテ知らずの宮崎県の名物料理です。

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魚はいりこやアジを使うのが一般的ですが、淡白で癖の無い魚ならばどんなものでも利用できます。

いりこは頭と腹わたをとり除き、乾煎りして用いる場合もあります。

 

日向市の細島地域では甘鯛を利用した冷汁(別名ミソナマス)もあり、これは非常に上品な味です。

 

元来家庭料理であるので宮崎県内でも地域により作り方が異なります。

ちなみに他地域にも冷や汁や冷や汁によくにた料理があります。

 

群馬県、栃木県など北関東でも埼玉の冷や汁と同様の「冷や汁」料理があります。

また、新潟県長岡市栃尾地域・中越地方・十日町市・三条市・見附市などでも埼玉に類似する「冷やし汁(冷し汁)」が存在します。

 

九州の各地にも宮崎県の冷や汁と同様の「冷や汁」料理があり、熊本県の阿蘇周辺や鹿児島県などでは夏に家庭料理として食べられています。

大分県津久見市近辺でも、焼き魚のほぐし身を使った「冷汁」が古くから食べられています。

 

宮崎県の冷や汁に類似する内容の「さつま」と呼称される料理が、岡山県、広島県、愛媛県、香川県などに存在しています。

これは薩摩地域の農民・漁師料理が起源で当地では「冷や汁」と呼称されていますが、料理が伝わっていった際、起源地の名を取ってこう呼称されるようになったとされています。

 

愛知県篠島で作られるニシ汁は、主要な材料がイボニシに限定されるものの、焼いた小魚をダシとして、イボニシの肉とともにすり潰して湯水を加えるなど、作り方が宮崎県の冷汁に類似しています。